特別講座「おせちの会」
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ブロッコリーからしみそあえ 補足

ブロッコリーからしみそあえ

材料
・ブロッコリー
・懐石白みそ
・甘酢
・からし
・三温糖

調理方法

  1. ブロッコリーは小房に切る。根元部分も皮を剥いて細かく切り、塩を入れたお湯でゆで、ざるに取る。
  2. すり鉢に懐石白みそ、甘酢、からし、三温糖を入れ、溶き合わせ、別の容器に移す。
  3. 2に1を入れ、別の容器に入れた2を調節しながら和える。

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炒めた漬物
漬物を炒る
材料
・漬け物(野沢菜)
・ちりめんじゃこ
・三温糖
・ごま油
・濃口醤油
・ごま
・七味
調理方法
  1. まな板に葉を広げて、茎にそって切り込みをいれてから1cm程度に刻む。
  2. 熱したフライパンに1を入れ、から煎りし、水気を飛ばして、ごま油、ちりめんじゃこを入れ炒める。
  3. 2に三温糖、濃口醤油を入れ汁気がなくなるまで炒め、ごま、七味をいれる。

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芋がゆ 補足

芋がゆ

材料
・米
・餅米
・水
・さつま芋
・塩

調理方法

  1. 作る30分以上前に米6:餅米4の割合で合わせてとぎ、鍋に入れ、5倍くらいの水に浸けておく。
  2. さつま芋は皮を剥いて適当な大きさに切り、米のとぎ汁に浸けて灰汁とりし、さっと水洗いする。
  3. 蓋をして火にかけ、最初は強火、沸騰したら火を弱め、何度か木べらで底をかき混ぜる。(こげつかないように)
  4. 弱火でコトコトと煮て、米が柔らかくなってきたら、熱湯を多めにいれ火を止める。塩を入れいただく前に2を入れる。

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生麩のみたらし

生麩のみたらし

材料
・生麩
・吉野葛
・黒糖
・濃口醤油

調理方法

  1. 鍋に黒糖、水を入れ木べらでつぶしながら火にかけ、しっかり溶かす。
  2. 1に水で溶いた葛を入れ、木べらで混ぜながらとろみが出て、透明になるまで火にかけ、最後に濃口醤油を加える。
  3. 皿に切った生麩に2をかけ、きな粉をふる。

・きな粉
 グラニュー糖
 塩少々
0 混ぜ合わせる


迎春のお節会・節供について
お正月とは月を正す意で、いわば月の始まりです。
大昔、その年の新しい年神様がおりて来られる日と考えら れていました。年神様をお祀りするのに、いろいろな食の 作法や行事をし五穀豊穣・家内安全を願う日でもありまし た。おせち料理の基はその土地の産物(野菜が主)根菜や こんにゃく・高野とうふ・魚のねり物・豆類など日持ち良 く煮〆た物を三重・五重・七重と奇数でおめでたを表すお 重箱に、松葉・竹の葉・南天・千両など敷いて詰めたもの でした。核化した家族構成の中で今日、四・五人となり四 重が平均化して、内容も一変してハムや肉類、洋食分野に まで進出しています。その土地柄によっても趣、豊かな迎 春のご馳走は生涯忘れられない母の味、家庭のお味と残り ましょう。子から孫へと伝承される日本の良き風習をどう か心をこめてお焚き下さり、我が家だけの素晴らしいおせ ちでよいお年をお迎え遊ばしますようお祈り致しておりま す。
毎日忙しく立働きます女性達もこの日は美しく着飾ってこの節句に参加、心から楽しんだことに因みます。お重にいろいろの食物を詰めゆっくりとした一日をおくった昔の女 の人のことが古書に見られます。この五節句には人の生息に(健康・長寿)大切な植物が象徴されていますことに留 意致しましょう。古くはお正月も松の節句と崇められ新しい年を迎えるすがすがしさを松に象した。門松などもその 一つです。
年代物のお重にはそれぞれの節句に因んだ素晴らしい蒔絵が施され、その当時の優雅な暮らしの一端が伺えます。春 ・秋の七草・紅葉・桜・松・梅・竹笹と南天・あやめ・菊などの漆塗りが多く冠婚葬祭それぞれ黒や赤・朱をそして 節会には日本の四季を描いていますものが残され、古代よりの食と文化を今日に伝えてくれています。
先代より伝わる器に心をこめて焚き上げたお料理を美しく盛りご家族の好物を考え乍らオリジナルに仕上げ、我が家 ならではのおせちを是非お作り下さい。ご家族のおよろこびの粒にしていただきたいと思います。そしてご家族の人 々から尊ばれるご家庭のお味名人になっていただきたいと思います。
お節とは
◆一の重 おめでたい三種盛
黒豆・ごまめ・ごぼう(又は数の子
◆二の重 ねりもの・焼き物・酢物・きんとん他
◆三の重 お煮〆
◆四の重 余の重とも与の重とも
ご来客用に余分の物を入れておく、補充の意。
昔は奇数、今は核家族化して四重が多いが四
は死につながり語句が悪いとされ、余の重・
与の重という。

お煮〆
写真左上から、竹の子・金時人参・れんこん・くわい・こんにゃく・里芋・ぼうだら・(中央)黒豆・ちょろき。先生はお煮〆を作るにあたり「椎茸」「昆布」、最近は「鰹」のだしを用意し、食材にあっただしを使い分けています。

写真右上から、紅白のかまぼこ・伊達巻き・花形金時人参・花形大根・菊花大根。先生は型抜きした残りの金時人参や大根を細かく切り、お雑煮に入れるそうです。京都のお雑煮は白味噌仕立てです。

おせち

お煮〆 紅白なます
金時人参3に対して大根7。スライサーを使うより、包丁で千切りした方が口当たりよく仕上がります
菊花大根
皮をむき4cmに切った大根を丸箸をあて、格子に切り込みを入れ塩水に浸けしんなりさせた後、輪切り唐辛子をいれた甘酢に浸ける。
紅白なます
きんかんは水煮してから、楊枝を使っておへそを取り、竹の皮を敷いた鍋に砂糖、料理酒、水で煮る。竹の皮には焦げ付きを防ぎ、殺菌効果もあるとか。日持ちをさせるには砂糖を多めにしましょう。

※きんかんや黒豆は煮汁に浸けて保存しましょう。煮汁はお湯で割って飲めば、何よりの薬です。

最近の黒豆煮はやわらかくて、しわのないものが多いようですが、先生の作った黒豆は、色つやが美しく、しわがあり、丁度いい歯ごたえでした。「お好みでしょうが、『しわがよるまで、苦労まめまめしく』そういいますやろ」と今井先生。教室でも大評判でした。