ソースってなに? その4 ブルドックソースの誕生とみらい
明治時代。英国発祥のウスターソースから
日本の味覚に合う
ソースを完成させ、この国の洋食文化を
支えつづけたブルドックソース。
つねに時代に合わせたソースと
おいしさをお届けして120年。
いま見つめる先には、世界があります。
食卓で「かけて味わう」
日本のソース、誕生。
家庭の食卓に洋食が並ぶようになった明治30年代。ブルドックソースの前身である「三澤屋商店」創業者、小島仲三郎は家庭用のソースづくりを志し、東京中の洋食店を食べ歩きました。しかし料理人たちから英国発祥のウスターソースのつくり方を学べば学ぶほど、「日本人の味覚には合わない」と感じます。もともとウスターソースは料理の風味付けでほんの数滴使うもの。一方日本人は醤油の感覚でソースをかけたり、つけたりして使うため酸味や香辛料の風味が強過ぎてしまうのです。
そこで小島は日本の食習慣と味覚に合わせて、素材も製法も一から見直し。長い時間と研究を重ねて完成したものこそ、料理に「かけて味わう」、現在の日本のソースの原型となりました。
時代が変わっても
ずっと選ばれるために。
いまや日本の文化となった、洋食。ブルドックソースは、ソースを開発することでその洋食文化を支えつづけている自負がありますが、その場所だけに留まることはありません。時代によって変わりつづける人々の食生活や好み、ニーズなどを感知し、その時々に求められるおいしさへとつねに進化を続けています。
それは定番商品の「ウスターソース」「中濃ソース」「とんかつソース」でも、同じこと。伝統の味を、いつの時代にも受け入れられるものとするため、つねに味の見直しや、素材の選び直しを行っています。ブルドックソースのおいしさの探究に、ゴールはありません。
いま、ソースは“sauce”に
さあ、おいしさを世界へ。
日本の味覚に合ったソースをつくる。日本の洋食をおいしくするソースをつくる。そんな「日本」と「洋食」への想いはそのままに、ブルドックソースの視線はいま国境を越えた先にも注がれています。
じつは、日本のソースは「かけるJapanese sauce」として、海外からも注目を集める存在。そんな世界的なソースブームのきっかけをつくった企業として、ブルドックソースは未来に新しい夢を描いています。
それは「sauceの魅力でホッとするおいしさを世界へ伝える」こと。そして食のしあわせをこれからも、どこまでも広げていきたいと考えています。